『e-村民』の皆様

心豊かで元気あふれる村づくり

 昨年は、1月11日に端を発する新型コロナウイルス感染症の猛威により、世界各地に感染が拡大し、感染者は7,000万人を超える危機的状況を迎えてしまいました。予定していた東京オリンピックも、1年の延期を余儀なくされたばかりでなく、開催をも危ぶまれる事態となっているところであります。

 コロナの影響はあまりにも大きく、社会経済のみならず私たちの日常生活をも、一変させてしまいました。このような中で村では、これら感染症対策に地方創生臨時交付金を活用し、経済対策からあらゆる感染防止対策を講じて参りました。しかしながら、未だに国内外共に、このコロナ感染症は全く収束の目途が立っておらず、一日も早いワクチンの供給実現に、期待を寄せるものであります。

 なお、村では引き続き、本年も村民の皆様の安全安心を確保するために、感染防止対策に万全を期して参りたいと考えております。

 一方、本村の明るい話題としましては、「第32回市町村対抗福島県縦断駅伝競走大会」で今回も「最後まで諦めない精神」での努力が結集し、見事総合で11位村の部準優勝を成し遂げて頂き、勇気と感動を与えて頂いたところであります。選手は勿論のこと、関係者そして応援頂いた皆様に、心から感謝申し上げる次第であります。本当にありがとうございました。

 本年も、どうか監督を中心に関係者一丸となって、「村の部優勝」奪還を目指してくださいますよう、ご期待申し上げます。

 今年は、健康増進・観光拠点の更なる充実のため、カントリーヴィレッジに足湯を建設すると共に、パークゴルフ場の一日も早い再開と、更に4コース目の造成に全力を挙げて参りたいと考えております。

 本年も、人口減少対策を最重要課題との観点から、雇用対策、住宅対策、経済支援対策、教育対策に加え医療福祉対策などについて、積極的に取り組んで参りたいと思います。

 さて、今年の干支は「辛丑( かのとうし)」です。干支は十干と十二支の組み合わせに60通りあるため、干支は60周期で循環します。次に丑年になるのは12年後の2 0 3 3 年ですが、次に「辛丑(かのとうし)」になるのは60年後の2081年になります。

 「丑」という字は、手の指を曲げて物を握る様子を表した象形文字で、つかむ、からむという意味があるとのことであります。中国の「漢書」では「丑」は曲がる、ねじるという意味を持ち、芽が種子の内部で伸びきらない状態を表しているそうです。もともと十二支は、植物が循環をする様子を表しており、「丑」は十二支の二番目で、子年に蒔いた種が芽を出して成長する時期とされています。丑年には、先を急がず目前のことを着実に進めることが、将来の成功につながっていくと言われますので、冒険心をひとまず置いといて、今年一年堅実に頑張ってみるのも一つかもしれません。

 私たちも、気持ちを新たに職員と一丸となって、明るく住みよい「心豊かで元気あふれる村づくり」を、着実に目指して参る所存であります。

 村民の皆様の益々のご繁栄とご健勝を、心からご祈念申し上げまして、ご挨拶といたします。

令和三年

泉崎村長 久保木 正大